吉藤家では4人の子どもの内、長女以外の長男、次女、そして、4月から通い始めた次男が、国立大学附属幼稚園にお世話になっています。
どこの国立大学附属幼稚園でもそうだと思いますが、吉藤家がお世話になっている幼稚園でも受け入れ人数の関係上、入園選考があります。
おそらく時代とともに選考方法は変わってきているとは思いますが、吉藤家の子ども達が受験したタイミングでは3人とも大きな変更はなく、次のような形でした。
(1日目)親子でお遊戯(途中から子どものみ)
(2日目)親子での面接
倍率はその年によって多少前後しているようですが、この幼稚園では3倍前後で例年推移している感じです。
選考内容と吉藤家の対応について
1日目の選考内容、お遊戯について
吉藤家では1日目の親子でお遊戯については、3人とも妻にお任せでした。
妻から聞いた選考内容ですが、親子でお遊戯する時間と子供だけの時間の2部制となっています。
親子でお遊戯する時間には、まず、先生から親子でやってほしい遊びをいくつか説明があるそうです。
たとえば、新聞紙をまるめてフラフープの中に投げ込むとか、キャッチボールとか・・・。
それを決められた時間内に親子で一緒に全部やることが求められます。
選考基準が公開されているわけではないですが、妻なりに意識したのは
- 説明のとおりにルールに則って遊ぶ。
- 時間を意識して説明された遊びを全部こなす。
- 子どもが主体的に動けるようにうまく声掛けをする。
- 子どもが困っていることでも極力代わりにやらずに、サポートに徹する。
ということらしいです。
この意識を持って対応することで3人とも上手くいったので、選考基準から大きくハズレてないのかもしれませんね。
子どもだけの時間は、残念ながら子どもしかその内容はわかりません。
先生が子どもたちの気を引いてくれている間に、うまく部屋から退出できるかどうかが親が知る範囲での関門になると思います。
最後は靴を履いて終了となりますが、ここでも気を抜かず、靴は子ども自身に履かせるように気を使ったそうです。
2日目の選考内容、面接について
2日目の面接は長男のときは片親だけでOKでしたので、私が担当。
次女、次男については、特別な事情がない限りは両親での参加を求められましたので、妻と2人で対応しました。
面接の部屋に入ると担当の先生方がソファーに座られています。
座り方に特に指定はなかったのですが、私、子ども、妻、という順番で子どもを間に挟んで臨みました。
ソファーに座るまでは、一般常識の範囲で対応するくらいで特に気をつけることはありません。
座ってから面接開始です。
まずは、子どもへの質問ですが、いつも決まっています。
お名前を教えて下さい
吉藤 ◯◯です!
何歳ですか?
(次男のときは聞かれませんでした。)
3歳です!
以上です(笑)。
その後は両親に対する質問がそれぞれになされます。質問で覚えているものをいくつか挙げると
志望動機をお聞かせ下さい。
お子さんの教育で一番大切にしていることをお聞かせ下さい。
お子さんの短所とその短所への対応方法をお聞かせ下さい。
このあたりまでは想定問答に入ってくるでしょうか?
ご兄弟が多いようですが、お子さんの行事が重なった場合、どのように対応されますか?
附属幼稚園では一部の行事を除いて、原則、下の子と一緒に参加することはできないので、祖母等に預ける当てがあるか確認されます。
附属幼稚園、小学校をご近所のお母さん方にご紹介する場合、何をお伝えされますか?
これは兄弟が幼稚園、小学校に通っていることを前提とした質問ですね。
附属幼稚園へどういったご協力をお考えですか?
これも兄弟が通っていることが前提なのかもしれませんが、PTA活動への協力姿勢を問われています。
他のママさんから妻が伝え聞いた話によると、私たち夫婦が聞かれた質問とは全然違うらしいので、家族構成など受験時に提出した資料を見ながら質問を変えてきているのだと思います。
面接で意識したポイントは特にありませんが、想定される質問についてはある程度答えは用意していました。もちろん、子どもへの質問も(笑)です。
幼児教室に通わせないと合格できない?
吉藤家では3人とも幼児教室には通わせていませんでした。
だからといって、「幼児教室は必要ない」と短絡的に言うつもりはありません。
想像していただければわかると思いますが、入園選考を受けるのは、3才になったばかり、もしくは2才の子どもたちです。
- 慣れない場所に行く。
- 知らない人に囲まれる。
- いつもとは違う親の雰囲気。
- 選考時間によっては眠気も襲ってくる。
このように子どもたちが機嫌を損ねる要素満載の中で、選考が行われます。
そういう意味で、幼児教室などに通わせて、こういった普段とは違う状況への場慣れをさせることは有効かもしれませんね。
ちなみに、吉藤家では、長男は2才のときに保育園に通い、親離れにも慣れていたので、安心して見ていられました。
次女は、ずっと自宅で妻のお母さんが面倒を見てくれていたので、親離れという意味では不安はありました。
次男は、受験の数カ月前から水泳教室に通い出し、ここで親離れに慣れていたので、次女よりは安心感がありました。
幼児教室が絶対とは言いませんが、習い事など何らかの経験を通じて、親と離れて活動することに慣れているほうが良いと思います。
〜なら合格しやすいという都市伝説は本当か?
最後に・・・よくママ同士の会話のなかでも噂になるようですが、どこの学校でもあるような
- 親が附属出身だったら合格しやすい・・・
- 兄弟が通っていたら合格しやすい・・・
みたいな、都市伝説がやっぱりあります。
ですが、実情から判断すると、それはまったく当てはまらないようですね。
3人兄弟全員合格しているご家族もあれば、お子さん一人だけしか合格されなかったご家族もあります。また、親も附属出身というお子さんもいるにはいますが、全員そうというわけでもないです。私も妻も附属出身ではないですし、関係ないと考えたほうがよい思います。
園の先生方もよくお話されるのですが、附属幼稚園の入園選考は点数で決まるテストと違います。努力でなんとかなるものではありません。
受験内容と対策をまとめた最後にいうのも何ですが、当日の子どもの機嫌や体調や、運みたいなもので合否が決まってしまいますので、「縁があれば」と思って気楽に受けたほうがよい結果がでるのかもしれませんね。
ということで、今回は附属幼稚園の受験に関してまとめてみました。参考になれば嬉しいです。
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はじめまして!
親子面接でどのようにお答えしたか教えてくれたら嬉しいです。
のおのおさんへ
はじめまして。
吉藤です。
ご質問ありがとうございます。
質問に対する回答なんですが、具体的には、あえて書いていません。申し訳ありません。
すでに数年前の話なので忘れている・・・というのもありますが、想定問答を考える上で、余計な先入観を与えてしまうかなと思っているから、記事を書いた当時も書きませんでした。
先入観なく、ご夫婦でしっかり話し合って想定問答を考えたほうが、いい結果に結びつくとおもいますよ。
国立大の附属幼稚園はほとんどの園が自由保育です。
子どもの好奇心を軸に、遊びの中での学びを大切にされています。
ですから、そもそもその教育方針に共感できる方に、入園してもらいたいと考えておられると思います。
それを念頭に置くと、
どのような方針で子どもの教育にむきあっているのか。
なぜこの幼稚園に子どもの好奇心を伸ばしてもらいたいのか。
その結果、どんな大人に成長してもらいたいのか。
などについて、ご夫婦なりの想定問答集を作って、ご夫婦の共通の方針を持っていると、答えに窮してもなんとかなると思いますよ。