今日は、先日、読了した「中学受験BIBLE 新版」の感想です。
大きく2部の構成となっておりました。前半が著者と娘さんの合格への道のりの紹介。そして、後半が著者自身の大学受験や司法試験の受験の経験と、娘さんの中学受験の経験を踏まえて、受験対策を一般化して、これから中学受験を控える保護者に向けてアドバイスするような内容となっています。
まず、2年強という短い準備期間で女子御三家の一つに娘さんが合格されたことに素直に感心してしまいました。
大手進学塾、中学受験関連のカリスマ的な方の多くは、新4年生(3年生の2月頃)から受験勉強を開始するように勧められています。ですから、単純に考えると1年間のビハインドを持ったスタートです。
そこから、女子最難関の1つに見事合格するまでの、濃度の濃い中学受験生活が事細かく綴られていますわけですが、紙面に書かれている異常に著者も娘さんも大変な2年間だったんだろうなと想像します。
私も、1年半ほど前に受験した長女の受験勉強の頃を思い出し、
結構頑張ったつもりだったけど、まだまだだったな〜。灘を目指すならもっとフォローしてやる必要があるな〜。
などといろいろと思いながら読み進めました。
体験記として古さは感じるかもしれません
初版が2006年8月8日と約10年前に出版された本です。そのため、体験記としては古さは感じるかもしれません。
例えば、紹介されている問題集もすでに絶版となり完全にリニューアルされているものもありました。関東の学校事情は私はほとんどわかりませんが、そういった内容に触れている部分についてももしかすると様変わりしている内容もあるかもしれません。
この娘さんもすでに大学を卒業するくらいの年齢になられているはずですからね。
ですが、中学受験生の親として、
- 何を原因にどんな課題が発生するのか?
- その課題にどのように対処していくのか?
- どんなタイミングで何がポイントとなるのか?
- どのように子どもと関わっていくのか?
など、親のフォローアップに関する本質的な部分(少なくとも私がそう感じた部分)は、十分、今でも参考になるものだと感じました。
2年から4年程度の準備が必要な中学受験。どんなご家庭でも必ず山があれば谷もあるはずです。そんなときに親にとっての一つの指針になってもらえるかもしれません。
吉藤家ではスケジュール表を採用してみました
後半の受験体験記からは一歩引いた中学受験に関するアドバイスは、実体験ベースの参考になるものでした。
著者が選んだ塾である早稲田アカデミーやSAPIXを活用されている方は、より参考になるところがあるかもしれませんね。
私が特に参考にしたのはスケジュール管理の部分。
長男のスケジュール管理に関してどういったやり方がいいのか正直迷いがありました。管理しすぎて、長男のやる気を削いだらどうしようという迷いがあったのです。
そうは言っても、目の前の塾の宿題、塾でのテスト対策に追われ、計画性がまったくなく改善したいな〜とは考えていたので、紹介されていた方法でスケジュール表を作ってみました。
著者がマーキング法と名づけている方法で、縦に日付、横に勉強項目を並べ、日付ごとにノルマとなる勉強項目に◯を付けます。計画通り勉強すればその項目に色付けします。科目ごとに色を変えれば、色分け具合で勉強の偏りもチェックでき、一石二鳥というわけです。
1時間単位でスケジュールを組むほど、私自身が細かく管理できません(自営業とはいえ、さすがに子どもにつきっきりにはなれません。。。)ので、この方法をベースに改良を加えながらしばらく試してみます。うまく活用できればまた改めてご紹介したいと思います。
スケジュール表作成の意外な副作用
スケジュールを作ってあげると長男もなぜか嬉しそうで、
これ、どこに色を塗ったらいいの?
青でもいいの?
蛍光ペン買って!(ドサクサに紛れて文房具をおねだり!)
M先生に「すげぇ」って言われたで。
と気持ちも新たに一時的にモチベーションも上がったようですね。
また、こうした親の行動というのは長男のためだけの行動とはっきり伝わるので、兄弟の多い我が家では小学生の子どもには嬉しい事なのかもしれませんね。
ということで、中学受験BIBLEの感想を紹介してみました。
参考になることが多かったので、今後も何度か目を通すことになりそうです。
ご興味がおありでしたらぜひどうぞ!→「中学受験BIBLE 新版」
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