一昨日の白陵後期の受験で長男の中学受験の日程はすべて終了しました。
親としての反省を含め、長男の中学受験を総括してみたいと思います。
受験結果
まずは受験結果です。
現時点の結果は下記の通りとなりました。
愛光学園 合格
甲陽学院 合格
須磨学園(第3回)Bコース 不合格 → Aコースでスライド合格
淳心学院後期ヴェリタス 合格
六甲学院B日程 合格
白陵後期 合格
6戦5.8勝(須磨学園がAコースへのスライド合格だったので、0.8にしてみました。)
須磨学園でちょっと物言いがついた感じですが、ほぼ全勝で中学受験を終わることが出来ました。
長男、よく頑張ったと思います。
一番良いのは、頑張って、志望校に合格すること。
次に良いのは、頑張って、志望校に落ちること。
良くないのは、頑張らずに、志望校に落ちること。
一番良くないのは、頑張らずに、志望校に合格すること。
これは、塾長さんが子どもたちによく話をしてくれたことなんですが、本当に一番良い形で終了することができました。
長男の実力を偏差値で確認
日能研のR4と合否結果を見ると、日能研偏差値65のラインが長男の実力だったと判断できそうです。須磨学園 第3回Bコースが駄目だったので、日能研のR4の精度の高さに驚きます(苦笑)。
模試の偏差値がすべてではないと思いますが、灘中を受験した受験生達と比べると、やはり各科目の完成度の違いは認めざるを得ません。過去問を長男と一緒にやってきた私の実感としても、正直、甲陽学院ですら、なんとか合格したレベルだと思っています。
塾長さんとも相談して、10月に志望校を灘中から甲陽学院へ変更しましたが、結果をみるとやはり、正しい決断だったと思います。灘中へのこだわりより、長男の達成感にこだわったのが良い結果を生んだと納得しています。
私が考える勝因は?
長男が一番自信を持っていた算数の安定感が高まったことは、やはり勝因の一つとして挙げられると思います。
算数の安定感が高まったのは、
・合格へのチャレンジ演習を一通りこなしたこと。
・難関校向けの算数の問題を塾でかなりの数をこなしたこと。
・灘、甲陽学院の過去問を一通りこなしたこと。
特に、「合格へのチャレンジ演習」の効果はすぐに結果に出てきた印象があります。
塾長からもお褒めの言葉をいただくようになったのは、「合格へのチャレンジ演習」を半分くらいこなした頃からですね。掲載されている問題が少し古くなっているとはいえ、非常に時間帯効果の高い良い問題集だと思います。
そして、2つ目は意外にも苦手だった国語の安定感が高まったため、かな?と考えています。
2018年に入ってから、妻や、私と、灘や神戸女学院、白陵等の国語の過去問に一緒に取り組みましたが、点数は大して変わりませんでした。
以前なら、接続詞を間違えたり、簡単な漢字、慣用句を落としたり、「おいおい、流石にそれは・・・。」と言いたくなるような間違いも多かったのですが、そういう間違いは最近ではほとんどなくなっていました。また、記述問題も、テストによっては、私や妻よりしっかり書き込んでいたので、本番でも部分点を獲得できたのかもしれません。
模試では、常に足を引っ張っていた国語ですが、本番のテストでは思う以上に得点源になった可能性があると想像しています。
5年生の夏から毎日1題、地道に読解問題に取り組んできた成果です。
もし灘中合格にこだわるなら
長男は、6年生の10月に志望校を変更しましたが、もし、灘中合格にこだわるなら、という観点で振り返ってみます。
灘中に合格する実力と、今の長男の実力の差を期間で表すなら、ざっくり半年くらいかなと考えています。
長男は4年生から受験勉強の体制をとりましたが、灘中を目指すという目的からすると、個人塾のM塾、そして自宅での4年生時の学習ペースがかなり遅かったと思います。
当時の私は難関校に必要なレベルがよく理解できていませんでした。なので、5年生からスタートした(実質的には6年生かな。)長女と比較しながらみていたので、
「そうか、4年生で始めると中学受験ってこんなゆったりしたペースでいいんだな。」
という感想をもっていました。
しかし、5年生になって長男が志望校を灘中に定め、本格的に灘中の情報を集めたところ、・・・どうも長男の学習ペースは灘中を目指すペースとしては遅いみたいだ・・・というのが、ぼんやりとわかってきたのです。
やはり情報って重要ですね。中学受験の全体像を把握している大手進学塾はこういう部分がしっかりしているのでしょう。
例えば、よく聞く、公文式→大手進学塾という流れで、灘中を受験されるお子様と比較すると、公文式で小学校の計算はもちろん、速いお子さんだと中学生レベルの計算まで終わっていますから、4年生開始時ですでに1年以上のビハインド。
5年生からはM塾に学習ペースを完全には任せず、あの手、この手を使って、プラスアルファの勉強を進めてきましたが、6年生の春の時点でも半年〜1年程度の遅れは感じていました。
親としての私の最大の反省は情報量を侮ったという点でしょうか。
難関校受験の全体像をもう少し早い段階で知っておくと4年生までの過ごし方がもう少し変わっていたかなと思います。
長男との最後のプロジェクトかな?
長女の中学受験でも同じように感じましたが、ある意味、長男とがっつり一緒に取り組む最後のプロジェクトだろうなと思うと、中学受験が終わってしまったことは少しさびしいです。
大学受験は流石に錆びついた私の頭では対応しきれませんので、もう、長男と二人で、過去問等でバトルすることもなくなるでしょう。
プリントや問題集の山で大変なことになっている長男の机を片付ければ、完全に終了です。
せっかくなので、使用した問題集は感想を踏まえて下記の記事に追加しようと思っていますので、また、参考にしていただければと思います。
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初めてコメント失礼いたします。
ご子息の中学合格おめでとうございます。
私も3年生の息子がおりまして、そろそろ塾の情報を集めないとと思っていろいろ調べております。
できれば大手塾ではなく面倒見のいい個人塾を…と思って探しているのですが、阪神間にはあっても西神戸にはあまりないんですね。
個人塾Mというのはあそこかな?というのは検討がつくのですが、そちらはインターネットで調べても全然情報が出てこないので今も中学受験の指導をなさっているのかどうかすらわからない状態でした。
思い切って平日のお昼間にでもお電話してみようか…と逡巡していたのですが、今でも中学受験生の募集はされているようですか?
お時間のあるときで結構ですので、M塾についてご存知のことを教えていただけますと幸いです。よろしくお願い申し上げます。
ATさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
息子さんが3年生なんですね。
個人塾Mについてですが、おっしゃる通り、ネットで情報はほとんど無いですね。
ただ、中学受験生の募集は随時されております。
募集は生徒の保護者からの紹介が多いようです。
他の塾と同じようにお電話で時間を確認して、体験授業を受けてご判断という一般的な流れです。
塾長さんは厳しいですが、いい先生で、長女も長男も慕っており、長女は最近会いに行っていました。
塾長さんが授業を持ってくれるのは5年生からなのと、人数も少ないので、テスト等の成績は良くも悪くもほぼ丸裸です。
このあたりも判断材料になると思います。
私自身は面倒見のいい個人塾が好きですが、やはりデメリットも小さくないので、何を優先させるのかはよくご判断いただければと思います。
以前書いた下記の記事も参考になればと思います。
中学受験個人塾のメリットとデメリットをまとめてみた
吉藤隆史 さんへ
さっそくの丁寧なお返事ありがとうございます。
実は約30年前に友人が昔行っていた個人塾を第一候補にしていて場所も把握していたのですが、最近前を通りかかったら跡形もなく、電話をしてみても通じなかったということがあったのです。
M塾も数十年前からある個人塾ですので塾長先生はお元気で教えていらっしゃるのだろうかと心配になっていました。なんせ本当に個別ではない受験指導をしている個人塾の情報がなく、ここがなくなっていたら次はどこを当たろうかと困っていたのです。
思いがけず吉藤様のブログに行き当たり、最近の情報をいただけて大変助かりました。近いうちに一度問い合わせをしてみようと思います。
ありがとうございました。
ATさん
なるほど。そうだったんですね。
ATさんのご家庭の方針と合う塾が見つかるといいですね。
ありがとうございました。