「実行力」というタイトルに惹かれて、5月末に発売された元大阪府知事・大阪市長の橋下徹さんの新刊
を読みました。
以前から、橋下徹さんのツイートや、YouTube等でアップされている取材陣との対話など、時々目にしては頭の回転が早く、本当に弁の立つ方だなと思って、興味を持って拝見していましたが、今回の書籍も途中から目が離せなくなり最後まで一気に読了。
巨大組織のトップになると、トップとなった人がどれだけ個人的に実行力をもっていようとも、巨大組織の実行力に直結するわけではないということが大阪都構想やイギリスのEU離脱問題を例に説明され、ものすごく腹落ちしました。
個人的に興味深くみたのがこのテーマ。
「組織体制」=「リーダーシップの範囲」
橋下徹さん大阪府知事から大阪市長になったときのことが例で挙げられていましたが、組織という枠組みがトップの視野を制限してしまうというお話。組織のより上段から俯瞰して最適化を図るべき問題でも、自分のポジションの視野で部分最適しか図れなくなると。組織という枠組み・仕組みが適正に作り上げられているからこそ、トップがリーダーシップを発揮でき、実行力をともうなうのだと。
どんなに個人的にリーダーシップがあったとしても、組織が適正でなければ、そして、結果を出すためのアプローチを間違えれば、中途半端な実行力で中途半端な結果しかうめないってわけです。
選挙に行かない人が増えている理由は様々あると思いますが、正直、トップに誰がなったとしても市民、国民の生活が極端に変わることがないと思っているから。政治家の方がこの本で述べられていることを意識されると政治家の方の案件への関わり方も変わり、結果がでる政治になるのかなと素人ながら感じました。
私の仕事や生活にどう落とし込めるかという観点では、数万人規模の組織運営の話なので、正直、ギャップは大きいです。
ただ、システム開発の現場で、お客さんの組織がらみで失敗したな〜と反省することもあり、お客さん意思決定について想像力をより働かせて、お客さんのビジネスに貢献したいなと改めて思えました。
コメントする
この記事へのコメントはありません。