中学受験って賛否両論あると思います。
私は幼稚園からずーっと公立だったので、どっちかというと反対派でした。
なぜ反対派だったかというと、
- 学歴だけを考えると公立でもそこそこの大学は十分狙える。
- 公立のほうがフィルターがないので、様々な人間関係に揉まれることになる。
- 小学生時代から詰め込みの勉強をそこまでする必要がない。
- 小学生くらいはもっと遊ぶべきだ。
と考えていたからです。
おそらく、公立派の方はこの考え方に共感される方が多いのではないでしょうか?
しかし、私は今、完全に中学受験賛成派です。
その理由を幾つか具体的に書き出してみたいと思います。
結果より道筋を大事にしたい
これは自分が学生時代に出会った私立出身の友人たちから感じたことなのですが、公立出身の友人より私立出身の友人の人生経験が豊富な人が多いなと思っていました。
たまたま私の周りにいた友人たちがそうだっただけなのかもしれませんが、遠方からの通学も当たり前で行動範囲も広かったり、経験を重視した私立独自のカリキュラムだったり、足の引っ張られることのない切磋琢磨できる環境などのおかげで、経験値が高まるのかな〜と考えていました。
そういう意味で単に有名大学への進学率が高いという「結果」ではなく、10代の多感な時期に、どのような環境でどんな経験を積み重ねていくのか、という「道筋」を重視したいと考えるようになったのです。
最終学歴という結果だけなら公立でも可能性が閉ざされているわけではないですからね。
子どもと一緒に取り組める最初で(おそらく)最後の一大プロジェクト
志望校にもよりますが、中学受験に取り組むなら2〜3年程度の期間は想定するはずです。
中学受験を一つのプロジェクトと考えると、子どもたちと一緒に成し遂げるこのレベルの規模・期間のプロジェクトは、後にも先にもないんじゃないでしょうか?
受験自体は高校受験、大学受験とあるかもしれませんが、中学受験ほど親が関わっていくことは難しいでしょう。
中学受験というプロジェクトに取り組んだ結果、嬉しい結果になる場合も、悲しい結果になる場合もあると思いますが、どのような結果になったとしても、子どもにはいい経験ですし、親にはとても良い思い出になると思います。
最初で最後の子どもたちと一緒に取り組むプロジェクトとしては取り組み甲斐のあるプロジェクトではないでしょうか。
子どもの成長スピードを加速させる
これ自体は中学受験に限ったことではありませんが、目標達成のために努力することは子どもの成長を大きく促すことになると長女の中学受験を通じて実感しました。
スポーツ選手が、たとえ若くても人間として高く成熟しているのは、目標達成のための努力が人一倍、人十倍、すごいからだと思います。
中学受験の勉強をスタートしたころの長女と、中学受験の勉強のピークを迎えた6年生の夏以降の長女を比べると、やはり、一皮むけた感がありましたので。
ゲームで遊ぶくらいなら中学受験の詰め込み勉強のほうが100倍マシ
小学生時代くらいしっかり遊ばせようというのは言葉上は理解できるのですが、現実の世界を見たら結構がっくりきます。なぜなら、携帯ゲーム機やスマホゲームが全盛の今、小学生の「遊ぶ」は多くの家庭で「ゲームで遊ぶ」とほぼ同義語。
ゲームでしっかり遊ばせるくらいなら・・・たとえ、弊害があると言われても中学受験の詰め込み勉強のほうが100倍マシだと考えています。
ゲーム自体を完全否定するつもりはありませんが、自分で歯止めをかけることのできない小学生に適度にゲームを楽しむなんてことはできませんので。
様々な人間関係に揉まれる必要はない
私も妻もビジネスで目標を持つようになってからは、人間関係も取捨選択が重要だと考えるようになりました。
たとえ大人であろうと、結局、普段周りにいる人間の影響が一番大きいわけで、価値観が合わない人、幼稚な思考しかできない人と付き合えばその影響から逃れることはできません。
目標達成を本気で考えるのであれば、すでに自分の目標を達成している人、もしくは、同等の目標を達成するために努力している人と人間関係を構築することが大切です。
そういう意味で、中高生という多感な時期に、向上心の高い人間が多い母集団の中で人間関係を築き上げたほうが、その後の子どもたちにとってもプラスになるんじゃないかと考えています。
経済的な面など中学受験にはデメリットもあると思いますが、今、現時点はこのようなメリットに目を向けて子どもたちの道筋を考えていきたいと妻と考えています。
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