こんにちは。吉藤です。
今年は機会があれば外に出ようと思っていますので、セミナーや勉強会などがあれば、スケジュールが許す限り参加したいと考えています。
ということで、先日の土曜日は、Amazonで商品販売をしている業者向けのセミナーに妻と一緒に参加してきました。
中国人販売者の台頭
今回のセミナーは、Amazon内での市場調査用ツール(Nint for Seller)の紹介ワークショップ。
単にツールの説明だけでなく、Amazon内での中国人販売業者の台頭について、いろいろと教えていただきました。
Amazonで商品を日頃から購入している人はお気づきだと思いますが、最近は、中国人の販売業者がAmazon JPに商品を出品しています。
中国人販売業者の特徴は、商品の納期が2〜3週間と異様に遅かったり、出品者情報がまさに中国国内の住所になっていたりします。
セミナーでこの実態について具体的な数値を教えていただいたのですが、中国人販売業者のAmazon JPでのシェア率がかなりすごいことになっています。
Amazon本体を除く、人数と売上の構成比です。
人数は約30%ですね。売上は約20%。
かなりの市場シェアをとっています。更にいうと、日本人の販売者といっても仕入元や商品の生産は中国がまだまだ多いはずなので、実質的な中国人販売業者のシェア率はもっと高いと考えられますね。
Nint for Sellerとは?
さて、セミナーの本題。Nint for Sellerとはなんでしょうか?
端的に言うと、商品カテゴリごとの販売数や売上、指定商品の販売数・売上、指定販売業者の取扱商品から販売個数、売上まで、まさにAmazonでのビジネスを丸裸にできるツールです。
最近の流行りっぽい言葉でいうとビッグデータとして、常時、Amazonの様々データをシステムで取得して、そのデータを様々な切り口で確認できる便利なツール。
商品販売前にその市場の売上がわかるのはめちゃくちゃありがたいことです。
特定の商品を仕入れる前にどのくらい可能性がある市場なのか、高い精度で予測ができるということ。
もちろん、参入予定の商品にはすでに販売をしているライバルがいるわけですので、簡単にシェアを奪えるわけではありません。ですが、事前にビジネスの可能性、売上上限を確認でき、競合の商品力、販売力もあらかじめチェックできる。
なかなかすごいツールです。
Nint for Sellerはどうやってデータ収集しているの?
システム開発を仕事にしているものとしては、どうやってデータを収集しているのかが最も気になりましたが、さすがに企業秘密なんでしょう。ほとんど触れられることはありませんでした。
Amazon利用規約には・・・
本規約およびサービス規約の遵守を条件とし、アマゾンまたはコンテンツ提供者は、アマゾンサービスを限定的、非独占的、非商業的および個人的に利用する権利をお客様に許諾します(譲渡およびサブライセンス不可)。この利用許可には、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの転売および商業目的での利用、製品リスト、解説、価格などの収集と利用、アマゾンサービスまたはそのコンテンツの二次的利用、第三者のために行うアカウント情報のダウンロードとコピーやその他の利用、データマイニング、ロボットなどのデータ収集・抽出ツールの使用は、一切含まれません。
とあったので、Amazon側にシステム的なデータ収集がバレるとまずいはずなんですが、大々的にプレスリリースしているのが面白いです。システム的にばれないようにうまくやっているのか?それとも、やっぱり、アドウェイズという上場企業の子会社なので、しっかり許諾を得ているのでしょうか?Amazonが許可するとは思えないので、前者だと思いますが、個人的には大変気になるところです。
トライアルアカウントを使い倒す
セミナーで2週間という期間限定のトライアルアカウントを頂いたので、あと1週間しっかり使ってみようと思います。
見れば見るほど、販売数などのデータが丸見えすぎて、ある意味、本当に怖いツールです。
Amazonの販売数を伸ばしていけるように頑張ろうと思っている一方で、あまりに丸裸すぎるので、楽天や自社サイトでの売上も作っていけるようにうまくやっていきたいですね。
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