自由気ままに人生を形作っていくために

吉藤家は長男から考えると、長男3年、次女3年、次男3年と国立大学附属幼稚園にお世話になってすでに9年目になります。

気がつけば、人生の約1/4近くを附属幼稚園と共にしています。ちょっとゾッとしますね(苦笑)。

長女の幼稚園時代は附属幼稚園からは少し遠いところに住んでいたので、選択肢になかったのですが、もし、やり直しができるなら、長女も附属幼稚園に入れたいな、と思うくらい、私は国立大学附属幼稚園の大ファンです。

何がいいの?と言われると、第一声に自由保育!と挙げるとは思いますが、私が気に入っているところは他にもあります。

ということで、今日は、私の主観で国立大学附属幼稚園のメリット・デメリットをまとめてみたいと思います。

国立大学附属幼稚園のメリット

自由遊び・自由保育が最高

先程も挙げましたが、なんと言っても、自由遊び、自由保育が最高です。

自由保育って一見すると好き勝手に遊ばせているだけで家庭での遊びと何が違うか分かりづらいと感じるかもしれません。

ですが、一斉保育ではなかなか実現できない、

子どもたちの主体性を最大限引き出すこと。
遊びの中の様々なシーンで子どもたちの学びの機会を得られること。

を重視していることが日々の保育の様子からよく伝わってきます。

自由保育は、本当に子どもが思うままに遊べますので、トコトンなにかに熱中できる素晴らしい環境です。子どもたちが将来「夢を持てる大人」になるためにも、この環境は何にも代えがたい環境だと私は信じています。

幼児教育に熱心な先生が多い

自由保育だから良い幼稚園、となるわけではありません。自由保育を活かすも殺すも、先生方の子どもへの関わり方、もっと具体的に言うと、子どもへの声かけが重要だと思っています。

附属幼稚園の良いところは、その「声かけ」に対する、先生方の熱意が半端ないことですね。単にテクニックではなく、子どもの様子をしっかり見て、どうすれば成長を促せるのか、学びが得られるのか、考え抜いて愛情ある声掛けをしてくれる先生が多いです。

もちろん、先生方の経験値によってバラツキは否定しませんが、「声かけ」に対して熱い思いを持ってくれていることを、私は重要視したいですね。

学費が安い

こんなに素晴らしい環境なのに、国立なので学費はかなり安いです。

交通費が必要だったり、寄付と言う名の追加の保育料が必要だったりもしますが、それでも私立幼稚園に比べると吉藤家の場合は格段に安いですね。

ただ、ここは、ご家庭によって、感じ方は違うでしょうし、交通費が高い場合もあると思うので、共通のメリットとは言い難いかも知れません。

国立大学附属幼稚園のデメリット

PTA活動など保護者の出番が何かと多い

国立大学の附属学校は基本的にお金がありません。大学からの予算と保護者からの寄付でようやく運営が成り立っている学校が非常に多いです。

地方自治体からの資金がありませんので、市立などの公立学校よりも予算がないという話もよく聞きます。

そのため、例えば、園庭整備にお金をかけて専門業者にお願いすることはなく、保護者のボランティアで整備作業を行ったりします。

長女が通った私立の幼稚園と比較すると、断然、保護者がサポートしないといけない場面は多いです。

通園が大変

近隣の幼稚園に通わせることにくらべると通園が大変だと思います。私立幼稚園のように通園バスもありません。交通の便が悪い地域では車通園が許可されている附属幼稚園もありますが、市街地にある附属幼稚園では、車通園は原則禁止。電車・バスなど公共交通機関を使って通園する必要があります。

単純に時間がかかりますし、電車、バスに乗るので、それなりの格好をする必要があるでしょう。そういう意味でも、お母さん方はなかなか大変だと思います。

保育時間が短く延長保育・預かり保育もない幼稚園が多い

附属幼稚園は通常保育の時間自体が非常に短いことが多いです。

時代の流れもあり、一部地域の国立大学附属幼稚園では、延長保育、預かり保育が始まっているようですが、働き方改革など人的リソースの課題があり、ほとんどの附属幼稚園では、延長保育、預かり保育はないと思ったほうがよいでしょう。

共働き世帯の場合、祖父母のサポートがないと現実的に通わせること自体が難しいですね。

その他デメリットと感じる人がいるかもしれないこと

その他、私はデメリットとは一切思っていませんが、人によってはデメリットと感じるかもしれないことも、追加で少しまとめてみます。

小学校の勉強を見据えた準備はない

ひらがなやカタカナの読み書き、簡単な計算など、小学生に上がってから困らないように幼稚園で準備してほしいと考える保護者の方もいらっしゃると思います。

しかし、附属幼稚園ではこういった小学校の勉強を見据えた準備は一切行いません。そういうものを期待しているなら、附属幼稚園でも、公立幼稚園でもなく、私立の幼稚園に通わせるべきですね。

私としては、遊びの中で、昆虫や花、おもちゃの数を数えたり、絵本の読み聞かせの時間があったりするのでまったく問題ないと考えています。小学校の勉強は小学校に上がってからで良いのではないでしょうか?必要性を感じるのであれば家庭学習としてやれば十分だと思います。

特別な能力アップ訓練ももちろんない

全員逆立ちができるような特殊な運動教育や、○○式と行った知能教育的な訓練も一切ありません。

フラッシュカードなどは幼児教育の観点からは、「百害あって一利なし」と考えている先生もいらっしゃるくらいで、附属幼稚園の教育方針とはそもそも異なります。あくまで遊びの中で、自分の体験を通じて学ぶことが大事で、一つの能力だけを対象にして訓練するものではないという考えかなと思います。

どうしても教育に取り入れたい場合は、そういう教育を採用している私立幼稚園か、放課後に習い事としていくしかないですね。

生活発表会等の完成度が低い

長女が通っていた幼稚園との比較になってしまうのですが、音楽会や生活発表会の完成度だけを比較すると圧倒的に私立の幼稚園に軍配が上がります。私立の幼稚園では、ピアニカの練習だったり、劇の練習だったり、毎日、「練習」というより「訓練」というくらいしっかり練習して、かわいい衣装を着て、完成度の高い発表会が催されます。

一方、附属幼稚園はというと、基本的には自由保育の延長線。先生たちがある程度誘導しつつも、子どもたちの自主性を尊重して、自分たちで作り上げる過程を大事にします。その結果、正直に言ってしまうと、親が見ても何をやっているかわからない状態になっていることが多いです(苦笑)。

過去を振り返ったときの写真や映像の見栄えは、前者のほうが良いと思いますが、子どもたちの心の成長を考えると、私は附属幼稚園の方針を応援したくなりますね。

 

・・・というところで、3000文字近くになってきましたので、このあたりで留めます。

私自身、附属幼稚園に思い入れがあるので、最初に考えていたより長文の記事になってしまいました(苦笑)。

最後までお読みいただきありがとうございます!

この記事を書いた人

吉藤隆史
吉藤隆史

公立育ち理系院卒。某IT企業に就職。また、就職と同時に結婚。6年ほどがむしゃらに働くが、家庭と仕事のバランスに疑問を持ち、2年ほど会社に内緒で副業し退職。現在は、夫婦でネットショップを営む自営業者。子どもは4人。上2人は中学受験終了。子どもたちの受験、教育、家族のイベント、仕事のことなどを気の向くままに記事にします。

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