自由気ままに人生を形作っていくために

大量の習い事で1週間のほとんどの時間を埋められている可哀想な思い?をしている幼児期や低学年のお子さんの話を時々聞きます。

低学年くらいになってお子さん本人が納得しているならまだいいですが、幼少期のお子さんにそこまで意思はなく、大抵は親の言われるがままというのが実情でしょう。

私は習い事がダメだとは思っているわけではありませんが、もう少し、あるいは、徐々にでも、親が主導して、選択と集中をしてあげたほうがいいんじゃないの?と思います。

幼児教室、塾、公文、そろばん、語学系、楽器系、体操系、ダンス系、水泳、などなど、探せばいろんな習い事があります。周りのご家庭と情報交換(というよりも比較?)することで、焦って、どんどん習い事が増えていく・・・。そして、焦りと不安から、一度始めたら、なかなかやめさせることができない・・・。

・・・というご家庭は、私には負のスパイラルに陥っているように感じます。

なんでもできる人はなんにもできない人

私も親なので、なんでもできるように・・・、将来学校の授業などで困らないように・・・、という親の気持ちがわからなくはないのですが、大人の世界を冷静に考えた時、何かが「できる人」は、一つのことだけが突出して「できる人」のことをいうことがほとんど。

なんでも「できる人」の「できる」のレベルと、一つのことだけが突出して「できる人」の「できる」レベルを比べると、なんでも「できる人」の「できる」は、それほど大したことがないことがほとんど。

幼児期から何年も英語を頑張ったって、中学の1年間でそれ以上のことを学ぶように、後から集中して取り組んだ人に一瞬で抜かされるレベルにしか到達していないことがほとんどだと思います。

そう考えると習い事なんてたくさん必要なくて、たとえ10個の習い事をスタートしたとしても、子ども本人が好きなこと、楽しいこと、得意なことだけ残して、後は全部辞めたほうが正しい。と私は思っています。

身体能力系・才能系の習い事は諦めも肝心

特に身体能力が求められるスポーツは、遺伝的要素がかなり大きいのは、頭ではみんなわかっていると思います。

ただ、「自分の子は違うかも?」とどの親も思いたい(苦笑)。

もちろん、私もその1人です。

例えば、吉藤家でも長男は水泳を頑張りました。低学年のうちは得意種目は速いと言えるタイムでした。

しかし、小学校の中学年、高学年と学年が上がるにつれて、練習量はそう変わらないのに、速い子との差は広がる一方でした。明らかに身体能力の差。私と妻の血を引いている以上どうしようもありません。

例えば、200m個人メドレーだと長男のタイムが3分30秒だとすると、スクール内で速い子だと2分50秒。これが全国レベルになると2分10秒台。。。

しかも、スポーツの選手はトップ1%でもプロになれません。団体競技はまだマシですが、個人競技に至っては、極論言うと1位以外はただの人。

お子さん本人が好きなら続ける意味はあると思いますが、嫌がっているお子さんに継続させる意味はまったくありません。

ちなみに、長男の場合、水泳は4年生までは唯一の習い事でした。幼稚園のころから頑張っていた水泳だったので、身体能力の差を見せつけられるようになってからも、続けて欲しいという気持ちはありました。

でも、長男が5年生になり、中学受験の勉強に集中したいと言い出しました。おそらく、勉強の面白さを少しずつ感じられるようになったのと、水泳よりも結果がでることがわかったことが背景にあったんじゃないかと思います。

結局、やりたかったら中学生になってから再開すればいいと親としても覚悟を決め、5年生の秋に辞めることになりました。

企業のマーケティングの踊らされない

将来の中学受験やお勉強のことを考えて、幼少期からの塾や右脳系の教室、英語教室など、お勉強系の習い事に参加させること。

これも私自身は不要だと思っています。

特に「早期教育」という売り込みで行われている、週一回レベルの習い事は大部分は無駄だと思っています。

「早期教育」って、多分、企業のマーケティングです。

少子化が進んでいるので、幼少期から大学受験まで、とにかく長い期間お金を取らないと教育業界の企業がやっていけなくなっているのです。

上でも書きましたが、例えば10歳になって1日でできることを、興味もない3才児や4才児に無理やり時間をかけて詰め込んでやらせる必要性を全く感じません。

おそらく、将来、振り返ってやってよかったと思えるものは、かなり少ないんじゃないかと想像します。

実際、中学生、高校生のお子さんを持つ方で、「あんなに頑張って連れて行った、あの右脳系○○教室は意味があったのかな・・・?」という声は本当によく聞きますので。。。

親がブレないことが大事

ということで、まとめると、一番大事なのは親のブレない覚悟が大事かなと。

周りのご家庭の動きに惑わされない。参考にしても、そのまま全部採用しない。

自分の家庭ならどういう選択をとるべきか、検討する「間」が必要だと思いますね。

そして、私たち親の意思とお子さんの興味関心、向き不向きを中心に、できれば1つか2つまで。どんなに多くても3つ以内くらいに絞ったほうが良いと私は思います。

この記事を書いた人

吉藤隆史
吉藤隆史

公立育ち理系院卒。某IT企業に就職。また、就職と同時に結婚。6年ほどがむしゃらに働くが、家庭と仕事のバランスに疑問を持ち、2年ほど会社に内緒で副業し退職。現在は、夫婦でネットショップを営む自営業者。子どもは4人。上2人は中学受験終了。子どもたちの受験、教育、家族のイベント、仕事のことなどを気の向くままに記事にします。

コメントする

コメント

※メールアドレスは公開されません。

CAPTCHA


この記事へのコメントはありません。