自由気ままに人生を形作っていくために

子どもを国立大学附属小学校に通わせた、通わせている経験から国立大学附属中高一貫校と私立中学校・高校の違いを思いつくまま書いてみたいと思います。

実際に国立大学附属校(筑駒や関西のいくつかの附属中学校・高校)に通わせている保護者の方とは何人かとお話したことがありますので大きくハズレていることはないと思いますが、国立大学附属中学校・高校に子どもを通わせたわけではないので、推測・想像が含まれていることは了解の上ご覧ください。

国立大学附属校:先進的な教育の取り組み

国立大学附属校は教育の研究の場でもありますので、先生方にとっては教育方法の「お試し」ができる場であります。そのため、国立大学附属校では先進的な教育の取り組みとして今までにはない新しい授業が計画されることが比較的多いです。

分かりやすいところでいうと、例えば、IT機器を授業に取り入れていくICT教育。ICT教育自体は賛否両論あるとは思いますが、おそらく公立校以上に早く導入した学校が多いのではないでしょうか?

ICT教育に限らず、いち早くそういう新しい試みを取り入れた授業が受けられるのは国立大学附属校の一つのメリットだと思います。

国立大学附属校:大学との連携

これはそれぞれの附属校によるところも大きいですが、大学との連携として、生徒向けに大学の先生方からご講演いただく機会があります。

大学に行く前に、そういう機会があることは、専門分野の進路選択にも役立ちますし、適度な期待と適度な絶望(苦笑)を早めに味わうこともできるかもしれません。

学校授業の内容

ここはどちらを選択するか検討する際に、よくよく理解しておかないと一番ミスマッチが起こる可能性が高い部分。

国立の授業はどんなに偏差値の高い学校でも、大学受験に直結した勉強は、学校にそこまで期待できないと思ったほうが良いと思います。学校の勉強だけでは不足する部分は間違いなく出てくると思います。

先日別の記事(長男:中学校の勉強が始まって2週間)で、私立校と公立校の授業レベルのイメージを図で表現しましたが、私が持っている国立の授業レベルのイメージは公立校と同様の形で若干上のイメージです。つまり、私立ほど先取りはしないけど、6年一貫なので公立より、少し巻でいくよ、くらいですね。

なので、国立大学附属校に通う場合、市販教材にせよ、通信教育にせよ、塾・予備校にせよ、何らかの外部の学習環境は必須と思っていたほうが良いかもしれません。

ただ、それ以外の部分。つまり、大学受験を直接的な目的としない勉強については、国立大学附属校に魅力を感じる部分もあると思います。

例えば、ある学校では6年間で一つのテーマを持ち研究するカリキュラムがあります。実験や、観察等でデータを集める、まとめる。そして、考察し、論文としてまとめ、プレゼンテーションする。そして同級生とも議論する。これは実際に社会に出たときに役立つスキルそのものですよね。

これは一例ですが、公立とも私立とも一味違うカリキュラムが用意されているのは国立大学附属校の魅力かなと思います。

海外プログラム

これは国立大学附属中高一貫校も、私立中学校・高校も殆どの学校が何らかのプログラムを用意していますよね。

どちらも学費以外に別途費用が発生するので、大抵は有志で、場合によっては抽選ということもあるようです。

大学附属の場合は大学関係の海外の施設だったり、姉妹校を訪れるようなプログラムが多いようです。宗教系の私立学校であれば宗教施設を訪れたりもするようですね。

学費

国立大学附属はやはり安いですよね。学校によっては寄付金と言う名の授業料が追加で必要な場合もありますが、それを踏まえても私立の学費の数分の1です。

私立:5万円〜10万円/月
国立:2〜3万円/月

くらいがおそらく相場ではないでしょうか?

最後に:吉藤家長男の場合

ちなみに、長男の場合は、国立大学附属校は進路先の候補に入れませんでした。

もちろん、長男本人が「もう附属はいい。」と附属を希望しなかったのが理由の一つなんですが、私も妻も、幼稚園、小学校で「附属魂」を十分育ててもらったと思っていたからです。

小学生のレベルではありますが、自己主張する、文章を書く、人前で発表する、リーダーシップをとる、というのは日常的に訓練されていたので、長男も少なからずその素地が培われているようにです(ただし、得意分野に限る(笑))

そういう意味で、私と妻は、小学校と同じ雰囲気を持った附属校ではなく、別の環境に飛び込んだほうが、長男にとっては、より大きなチャレンジになると思い、私立を選択しました。

ということで、国立大学附属校、私立校、それぞれ魅力を感じる部分は違います。

どちらがいい、悪い、というものではなく、あくまで選択の問題ですね。

何を重視するのか?

お父さん、お母さんの方針、お子さんの希望を上手くすり合わせて選んでいただきたいですね。

この記事を書いた人

吉藤隆史
吉藤隆史

公立育ち理系院卒。某IT企業に就職。また、就職と同時に結婚。6年ほどがむしゃらに働くが、家庭と仕事のバランスに疑問を持ち、2年ほど会社に内緒で副業し退職。現在は、夫婦でネットショップを営む自営業者。子どもは4人。上2人は中学受験終了。子どもたちの受験、教育、家族のイベント、仕事のことなどを気の向くままに記事にします。

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